連載 看護教育に協同学習法を取り入れる・11
―選択科目「協同学習力の探求」―「女性と髪」の具体的な授業展開
緒方 巧
1
1梅花女子大学看護学部
pp.176-181
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102635
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本科目の授業1~5回までの段階では,毎回新しいグループを編成し自己紹介をし合います。この段階では,協同学習の理論と技法を体験的に理解することで,他者(仲間)の理解と柔軟な思考と発想を広げる活動を展開します。6~10回までの段階は「女性と髪」の探求です。ディスカッションを経て決定した探求テーマごとにグループを編成し,ジグソー学習法のカウンターパート・セッションを展開します。探求テーマについて調べ,得た知識をもとに研究の手順に沿って調査(質問紙orインタビューなど)を行い,発表に向けて資料を作成します。途中で,ゲストスピーカーの美容師を招き,ヘア・アレンジの実演や質疑応答を行い,髪についての知識を増やします。
今回は,授業10回までのなかの,「話題提供の2分間スピーチ」「人間の発達と髪」「発想の扉を開く思考」「ジグソー学習法を用いた『女性と髪』探求(ジグソー学習法のカウンターパート・セッションの段階)」についての展開を述べていきます。
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