連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・58
看護学生の臨地実習とアメリカの助産学
榊原 優花
1
1ミシガン大学看護学部助産学専攻修士課程
pp.182-183
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102636
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アメリカで助産学を専攻
このたび,初めて『看護教育』誌に登場させていただくに当たり,簡単に自己紹介をさせていただきたいと思います。私は日本で生まれ育ち,日本の大学で看護学を専攻し,大学4年生のときに助産学も同時に専攻しました。大学卒業後は総合病院の周産期病棟で助産師として妊産婦さんと新生児のケアを行っていました。その後渡米してアメリカの南部にあるテキサス州のヒューストンに住みました。ここには複数の大きな病院が連なっており,研究者をはじめ数多くの医療従事者が住んでいました。この地域はニューヨークやロサンゼルスなどの大都市と比べると日本人の語学留学生はほとんどいなかったため,英語を学ぶにはとてもいい環境でした。
日本で看護師資格がある人がアメリカの看護師資格を取得するには各州によって条件が違うのですが,私が住んでいたテキサス州では州が指定するTOEFLという英語試験のスコアを取得しNCLEX-RNという看護師資格取得の試験に合格することが条件でした。そのため,その両方の試験勉強を並行して行っていました。TOEFLの勉強方法については個々それぞれ違うと思いますが,私は語学学校でTOEFLのクラスを受講しておりSpeakingとWritingについてTOEFL試験の特徴を詳しく教えてもらったので効率よく対策ができたと思います。NCLEX-RNの試験については,現地の看護学生も試験前に通っているKaplanという学校でNCLEX-RN対策用のクラスを受講し,オンラインで試験内容の各項目を確認,復習しながら過去問題をひたすら解きました。
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