連載 看護学校管理・運営のための12のポイント・ポイント11
看護学校の自己点検・自己評価
江川 万千代
1
1遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
pp.170-175
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102633
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はじめに
専任教員は意識していなかった「学校管理」
2002(平成14)年3月,専修学校設置基準などの改正に伴い,専修学校に対して教育活動などの状況について自己点検・自己評価を行い,その結果を公表すことが努力義務化された。看護師養成所指定規則による監査でも指導事項となり,指摘を受けることとなる。
従来の看護学校における運営は,経営目標から経営評価までを一連のプロセスとして捉えた管理がなされていなかった。なかでも,学校管理は教務主任などの役割だという考え方が先行しており,教員たちは授業や物品の管理,学生の健康管理や指導に追われ,それが専任教員の役割だと認識して,担当領域の授業や教育事務に終始し,学校経営に参加するという意識が低かった。
しかし最近は,学校経営という概念の下に看護学校が管理,運営されるようになり,自校の経営状態を自己点検・自己評価し,学校経営の評価価値を見直すようになった。
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