連載 ひろがる災害医療と看護 身につけるべき知識とスキル・3
被災地の医療機関における災害医療と看護
石井 正
1,2
,
澁谷 多佳子
2
1東北大学病院総合地域医療教育支援部
2石巻赤十字病院
pp.1032-1040
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102558
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石巻赤十字病院の東日本大震災対応の経験から見えてきた災害対応ストラテジー
石井正
東北大学病院総合地域医療教育支援部/宮城県災害医療コーディネーター/石巻赤十字病院病院長特別補佐
2011年3月11日に発生した東日本大震災で最大被災地となった石巻医療圏では,当時筆者が所属していた石巻赤十字病院(以下,当院)が唯一機能した高次機能病院であったため,必然的に現地医療救護活動の拠点本部となった。また,筆者は宮城県災害医療コーディネーター(コラム)でもあったため,石巻医療圏の医療救護活動を統括する役割を担うことになった。
筆者が震災前に災害に対してどのような備えをしていたか,次に発災後はどのような想定外のことが起こったのか,そして想定外のことへの対応も含めて石巻医療圏の災害対応をどのように行ったかを紹介し,最後に今後の災害に対して必要な備えや心がけについての私見を述べる。
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