特集 災害時における公衆衛生—阪神・淡路大震災から学ぶもの
被災地ではいま
八田 純子
1
,
中野 惠子
1
,
原田 節子
1
,
赤松 佳代
1
,
蛯原 千恵
1
,
野口 円
1
,
山口 薫
2
1兵庫県津名保健所
2兵庫県明石保健所
pp.633-637
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901399
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はじめに
阪神・淡路大震災は,淡路島の当保健所管内6町すべてに多大な被害をもたらした。震災から1年余り経った今,被災者は生活の場を避難所から仮設住宅,恒久住宅へと変えて,復興に向かっている。しかしその一方で被災者の抱える問題は,生活の再建の見通しがつかない,震災のダメージが癒されていないなど,個別化している。
そうした状況の中で,保健婦は昨年度の被災活動を踏まえて,関係機関と連携し活動を推進してきた。特に精神保健活動をとおして,①保健婦が組織的に動ける力をもち活動すること,②関係機関とのネットワークづくりが大切であることを認識したので報告する。
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