連載 我らカルガモ! 育児学生日記・11
「すきま時間」が教えてくれたのは……。
柴田 明子
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.977
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102546
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2年生になり授業時間が増え,内容も1年生の頃より格段に難しくなりました。グループワークも多くなってきて,どこの空き時間で誰と何をどこまでやるかがクラスメートとの毎日の話題になりました。授業スケジュールを書いてある私の手帳の空きスペースは,2年生になってからは宿題の提出期限やグループワークの日時,持ち物などで埋まりました。そうしなければ,パニックになってしまうからです。
そんななかで私は,「すきま時間」を活用しようと決めました。私にとっての「すきま時間」は通学で電車に乗っているときや,鍋でカレーを煮込んでいるときなど,ほんの数分なのですが,教科書や先生からいただいた資料を片手に,1ページでも読むようにしたのです。できれば,その日の授業分はその日のうちにさっと目を通し,家事が終わった夜の時間に,前の日の復習をするようにしようと思っていました。が,スケジュール通りにできたのは数日だけ。電車での「すきま時間」には居眠りをし,夕飯を食べ終わるとたちまち眠気が襲ってきて,リビングの椅子でそのまま寝てしまうことも多くなってきました。こうなると私の性格上,きちんとできない自分を責めてしまい,計画の修正を厳しくして,今度こそはきちんとやろう!と,必要以上にがんばるということを繰り返します。
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