特別記事
「臨床看護の実践」の授業構築―「看護の統合と実践」教授の具体例
早坂 直子
1
,
篠原 千鶴子
2
,
小池 邦美
1
,
佐々木 克江
1
,
大竹 由美子
3
,
北浦 益代
4
,
西田 ふみ
4
,
矢野 典子
5
,
澤田 幸子
6
1東京都立広尾看護専門学校
2東京都立北多摩看護専門学校
3東京都立青梅看護専門学校
4東京都立府中看護専門学校
5東京都立南多摩看護専門学校
6前東京都立板橋看護専門学校
pp.750-758
発行日 2011年9月25日
Published Date 2011/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101868
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はじめに
新カリキュラム3年目を迎え,各看護学校では「看護の統合と実践」の準備が進められている。「看護の統合と実践」は,基礎分野,専門基礎分野,専門分野I,専門分野IIで学習した内容について,より臨床に近い形で知識・技術を統合する分野である。卒業後,臨床現場にスムーズに適応していけるように,各看護学で学んだ内容をベースに,臨床で実際に活用ができるように教授することが望まれる。そのためには,多重課題への対応,優先順位の判断,緊急・突発事態への対応などの教育内容の強化が必要であるとして,都立看護専門学校(以下,都立看学)のカリキュラムでは,これらの教育内容を教授する科目として,「臨床看護の実践」1単位15時間を設けた。
2011(平成23)年度の授業実施に向けて,都立看学7校の担当者は,新カリキュラム導入の際に検討された教育内容を土台に授業案を作成し,模擬授業を通して,教育内容,方法の検証に取り組んだ。本稿では,その検討過程と模擬授業を紹介したい。
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