--------------------
書評 ―『ケアと対人援助に活かす瞑想療法』―瞑想療法がいつでも,どこでも,誰でも実践できる
明石 惠子
1
1名古屋市立大学看護学部
pp.127
発行日 2011年2月25日
Published Date 2011/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101680
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
本書を読み終えて,私には3つの驚きがありました。瞑想療法の実践・活用の多様性,瞑想療法の科学的・心理的機能の深さ,そして,瞑想という目に見えない行為をわかりやすく記述された大下大圓先生の見識の高さです。
ところで,瞑想という行為は,宗教家の修行を連想させます。また,著者がご住職であるため,宗教を意識して本書を手に取ることを躊躇する人がいるかもしれません。しかし,本書を読むと,瞑想は宗教家だけのものではなく,自分自身と向き合って生き方を考えたり,教育や医療において他者を援助したりする場合に有効であることがよくわかります。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.