連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・22
カンニングと学術研究倫理
原田 奈穂子
1
1ボストンカレッジ看護学研究科博士課程
pp.164-165
発行日 2011年2月25日
Published Date 2011/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101689
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●【小研究】「看護学生の学術研究における不正行為」─剽窃問題でうしなわれるもの,教育の意義
ニューヨークでこの原稿を書いているのですが,“ボストンに比べると暖かいなあ”と思うようになった自分に驚いています。ボストンは今朝マイナス10度だったのですが,NYの気温は0度あるようです。関東出身でもともと寒がりの私は,アメリカでの最初の冬をフィラデルフィアで過ごした時,“こんなに寒いなら来なければ良かった”と後悔したことを覚えています。毎日マイナス5~10℃が当たり前になる東海岸は私には非常につらいものです。この国では,学校を選ぶ際に志望校のある土地の気候や都市条件(公共交通機関があるか,それが安全に使えるか)なども選考条件として考えるようにアドバイザーは勧めます。新しい生活を始める際に日常生活によるストレスをできるだけ軽くしたほうがいいというのがその理由です。確かに北部東海岸の冬は季節性情動障害に罹る人が多いのが納得できるような,どんよりした気候です。16時半にはもう外がとっぷり暗くなってしまい早く家に帰りたいと思うようになるのです。暗い時間が長いぶん,街のイルミネーションが際立つのもたしかですが.
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