連載 やすらぎとひらめきの場づくり マインドフルネスとファシリテーション・2
輝く対話の場づくりと瞑想
中野 民夫
1
1東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院
pp.742-745
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200524
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東工大「立志プロジェクト」
勤めている東京工業大学(以下,東工大)では,2016年4月の新学期から大学改革が本格化した。前後期の2期制から4クオーター制度になり,学部と大学院を統合して6学院に再編され,人としての教養を育むリベラルアーツ研究教育院が創設された。
理系の専門性だけでなく,幅広い社会性・人間性を身につけ大きな志を抱いてもらおう,というのがリベラルアーツ教育の理念である。その柱である「立志プロジェクト」の立ち上げに深く関わり,昨年から準備を進めてきた。これは,1100人の新入生全員が4月の入学直後から6月にかけての第1クオーターに取る週2コマの必修授業だ。まず講堂で社会で活躍する池上彰さんら多様なゲストの講演を大勢で一緒に聞き,4日後に28人程の少人数クラスに分かれて,聞いた話を元に小グループで話し合い学び合う,という仕組みだ。
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