連載 ウズベキスタンで看護教育を『変える』・2
CON(Client Oriented Nursing)に基づき「看護」を確立させる―改正カリキュラム[基礎看護]
藤内 美保
1
,
菊池 志津子
2
,
小西 恵美子
3
1大分県立看護科学大学
2恩賜財団済生会看護室
3佐久大学看護学部
pp.158-163
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101410
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■はじめに
JICA(国際協力機構)の本プロジェクトの目的は,前回の第1報1)で報告したように,単に新しいカリキュラムを提示するというものではなく,CON(Client Oriented Nursing)の理念を導入し,看護教育を全面的に改正することである。「医師中心の看護」であったものを「患者中心の看護」に変革するためには,ウズベキスタンの関係者の看護教育に対するプライドを尊重しつつ,これまでの看護教育の考え方・価値観を変換しなければならない大きな壁が存在した。しかし,看護および看護教育を国際水準に照らしたものにするという目標が,この壁を想像以上に容易に乗り越えさせる力となった。
今回は,他の6領域に先行して改革を進めた基礎看護の領域を中心にCONの考え方の導入のプロセス,変革に挑戦する姿や改善カリキュラムが定着していく様子などの一部を紹介する。
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