切り取りカード 看護ミニ事典
POS(Problem Oriented System)
紀伊國 献三
1
1病院管理研究所
pp.109-110
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918069
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POSはProblem Oriented Systemの頭文字をとった略語であり,問題志向型システムと訳される.この言葉は現在Vermont大学の内科教授Lawrence Weed博士によって1964年来提唱されたPOMR(Problem Oriented Medical Record=問題志向型診療記録)による新しい医療提供のシステムを示すものである.このシステムの献身的なわが国での推進者である,日野原重明博士の著書“POS”の副題が‘医療と医学教育の革新のための新しいシステム’とあることからもそのねらいがうかがわれる.
一言で言えば,POSは,医療を利用する人(患者)の医療上の問題点(Problems)の1つ1つに焦点を合わせ,問題の所在をたえず追求し,それを志向(Oriented)しつつ,問題を持つ患者にとって最良の解決方法を計画し実施していくというシステムである.
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