特別掲載 "研究者とともに"の中間総括
Nursing Science確立のために
橋本 秀子
1
,
松野 かほる
2
,
上田 礼子
3
,
前原 澄子
4
1神奈川県立衛生短大
2国立公衆衛生院
3東大医学部保健学科
4元:東芝中央病院
pp.410-420,431
発行日 1970年10月15日
Published Date 1970/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200212
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"研究者とともに"の欄はいろいろな意味で看護界に刺激を与えてきた。少なくともいままでこれでいい(?)とされてきたことが無残にもくつがえされていく過程は,たしかに残酷な面もあったであろう。一方,そうした思い切った残酷さがnursing scienceへの方向づけには必要であり,あるレベルからもう一歩飛躍するためのステップとしてとられてしかるべきだ,という声も上がっている。形式上の検討から主として内容的な検討へと方向を展開しつつある今日,現在看護界がかかえている研究上の問題点を明らかにするために,被検討レポート18本,検討参加者のべ66人という過程をふんだ"研究者とともに"の中間的総括を行なうことは,今後の研究の発展のためにぜひとも必要なことになってきた。
単なる座談会ということではなく,より深い検討を願う立場から,発言の内容が一致している点は要約して文章化した。筆責は本誌編集室にある。
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