連載 評価から始める教育活動・2
臨地実習指導の改善―エビデンスに基づいたケア方法の探求
淀川 めぐみ
1
1学校法人 福岡保健学院 福岡看護専門学校第1科教務部
pp.150-152
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101408
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はじめに
質の高い看護を提供するうえでは,“なぜこのケア方法なのか,どの程度有効なのか”の観点から研究成果を吟味し,目前の患者に適用できうるかを検討して,「現在ある最良のエビデンス」に基づいた看護(evidence-based nursing;EBN)を探求する努力が求められる。
筆者は,実習指導において,対象に適したケアの方法を探求する学習が不十分だと感じていた。現状では,EBNに基づいたケア実践に関する具体的な指導方法が確立しているとは言えない。そこで今回,臨地実習で,「エビデンスに基づいたケアの探求」を指導する授業を展開することで,学生のケア方法の工夫やケア効果の評価に変容が認められたので報告する。
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