特集 2010年看護教育の課題
看護専門学校が担う教育の充実に向けて
栗本 澄子
1
1愛知県立総合看護専門学校教務課
pp.26-29
発行日 2010年1月25日
Published Date 2010/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101377
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「看護教育,新時代の幕開け─看護師の基礎教育『大学』主流へ,新人臨床研修が制度化」と,看護界は2009(平成21)年7月15日の法律の一部改正を報じました。看護の発展を願うひとりの看護職としては,「やっと」といった思いでした。その反面,看護専門学校(以後,専門学校)で看護師養成を担っている者としての重圧を同時に感じました。
「大学化」が加速度を増すとしても,現在,わが国の7割を担っている専門学校での看護師教育が,雪崩を打って大学教育になることはあり得ません。大学が量的にも主流へと移行するには,時間を要することは否めず,まだまだ,国の看護師養成の多くを専門学校が支えていかなければならないと思います。人員,資金,設備など大学に比べればハンディともいえる教育環境で,しかも短期間で,専門学校が今以上に資の高い看護師教育をしなければならないわけです。
専門学校は教育の充実に向けて何をしていけばよいか,大切なことは何か,本校の状況を通して述べたいと思います。
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