特集 看護学実習 教員・指導者・学生,三者の体験から
第1部 体験から学ぶ「看護学実習」をめざして
精神保健看護学実習の展開
実習の場で何が起こっているのか―教員・学生・患者の三者関係の視点から
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.983-990
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100166
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実習は学生にとってと同様,教員にとってもまた,重いものである。毎日毎日,学生の動きや表情そして実習記録を見ているだけで,自分が患者のケアをする以上に疲れが襲ってくる。しかし,そうした実習指導の独特の重さ,しんどさについては学生の問題としてしか取り扱われず,公式には語られることもなかったように思う。
しかし,そこには教員と学生,そして患者の三者が織りなす関係から生じる,教員自身の心の揺れもあるのではないだろうか。しかも,それぞれの大学や実習施設の指導体制や状況も影響している。
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