連載 新カリキュラムを追って・10
専任教員の実力養成と教材の準備―社会保険横浜看護専門学校のカリキュラム改正への取り組み
柴田 淑子
1
,
櫻井 登美枝
2
1社会保険横浜看護専門学校
2(前)社会保険横浜看護専門学校
pp.598-603
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100959
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はじめに
医療・看護を取り巻く環境の変化のなかで看護基礎教育に求められていることは,現在の医療の現場に対応できる基礎的な看護実践能力を習得した学生の育成であることは言うまでもない。それが看護基礎教育機関の使命でもあり責任でもある。しかし,看護専門学校は,大学・短期大学の増設や,少子化,若者の高学歴志向などの影響で,学生の質と量を確保しながらの円滑な学校運営には大変苦慮している。
このような状況下にある専門学校にとって,2009(平成21)年度からの第4次カリキュラム改正は,大変に厳しい内容である。そこで本校は,看護教育に携わる関係諸機関と綿密な連携と協働体制を取り,教育環境を整えることは必須の条件であると考え,種々検討を重ねた。今回の改正カリキュラムに向けて行ってきた専任教員研修の実際と,学内演習強化に向けて準備した教材とその活用について報告する。
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