特別寄稿
教育を楽しみ,自ら成長できる専任教員を育成する教員養成講習会をめざして─広島県の取り組み
波多野 文子
1
,
中本 啓子
2
,
水馬 朋子
3
1広島県立三次看護専門学校
2広島県看護教員養成講習会
3県立広島大学保健福祉学部看護学科
pp.541-547
発行日 2015年6月25日
Published Date 2015/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200245
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はじめに
看護教員という仕事は,将来を担う学生とともに看護を学び,看護を語ることができる,やりがいのある楽しい仕事である。しかし,看護師のキャリアアップの方向性が多様化し,看護教員を志望する人は減少傾向にあると感じる。そんななか,看護教員養成講習会は,教員を目指す人たちが看護教育を学び始める第一歩であり,看護教員としての姿勢を方向づける役割も果たしている。看護教育に興味をもった講習生たちが,看護教育の楽しさややりがいを感じ,看護教員となった後も自らの力で成長していけるようなプログラムが必要である。
広島県看護教員養成講習会(以下,本県講習会)は,1979(昭和54)年から毎年実施し多くの看護教員を送り出してきた歴史と実績がある。今回,その主な教育内容である「看護教育方法」の授業,演習,教育実習の進め方を変更することで,これからの時代にあった看護教員の養成となるよう試みを始めたので報告する。
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