特集 都立看護学校7校の新カリキュラムへの取り組み―課題に対する基本方針
教育課程構築のための科目構成の検討
雑賀 美智子
1,2
,
佐藤 治代
3
,
成瀬 かおる
4
,
瀬下 文子
5
1東京都福祉保健局医療人材課
2前東京都立府中看護専門学校
3東京都立北多摩看護専門学校
4東京都立荏原看護専門学校
5東京都立青梅看護専門学校
pp.484-489
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100934
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看護教育内容標準化プロジェクトの成り立ち
都立看護専門学校(以下,都立看学)校長会では,重要な課題についてプロジェクトチームを組み,さまざまな検討を行ってきた。看護教育の内容は,1996(平成8)年のカリキュラム改正以降約10年を経過したが,都立全体として一体的な見直しを行う機会がなかった。この間急速な高齢化の進展,医療制度改革や静脈注射は看護師の業務であるという行政解釈など医療のパラダイムや社会システムが大幅に変化した。
国は,2003(平成15)年度に「新たな看護のあり方に関する検討会報告書」,2004(平成16)年度には「看護基礎教育における技術教育のあり方に関する報告書」「看護師等養成所の教育活動に関する自己評価指針作成に関する報告書」を出した。これら報告書の趣旨を看護基礎教育に反映させるべく,特に技術教育について都立病院と検討会をもち,部分修正をして充実に努めてきた。国が2005(平成17)年度の予算要望にカリキュラム改正を要求したことから,都立看護専門学校でも看護教育の内容全体を見直す絶好の機会ととらえ,2004(平成16)年度から看護教育内容標準化プロジェクトを設置した。
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