看護教育学の体系化をめざして・7
看護婦の基礎教育課程におけるカリキュラム構成・その2
杉森 みど里
1
1千葉大学看護学部
pp.178-186
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908361
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教育内容の選定
教育機関の求める看護婦像をその目標に設定し,具体的な教育内容を選定する段階で,最も重要な事項の一つに,一般教育と専門教育に関する考え方があげられる.
この一般教育と専門教育に関する議論は歴史的なもので,教育学の専門家の中でも分かれるところらしい.しかし,その基盤になる考え方は普通教育と専門教育についてであり,一般教育を小・中・高校までは普通教育とよび日常生活に必要な基礎的な知識・技能を教える.一方専門教育は,普通教育のうえに,あるいは並行して一定の職業に関する専門的知識・技能を教える.高校の衛生看護科はこれに属する.しかし大学においては,この普通教育を一般教育とよび普通教育とはよばない.
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