看護教育学の体系化をめざして・6
看護婦の基礎教育課程におけるカリキュラム構成
杉森 みど里
1
1千葉大学看護学部
pp.116-122
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908352
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一口にカリキュラム構成といっても,我国には看護婦養成教育機関として3年課程,2年課程の2課程があり,そのそれぞれに全日制と定時制がある.また看護学を専攻する短大には定時制はないが,3年課程と2年課程があり,短大の看護科または看護学科,衛生短大の衛生看護科(または学科),看護短大,医療技術短大の看護学科,女子短大と数種類にわかれる.大学においても看護学部,医学部,衛生学部,教育学部で看護学専攻ができるようになっており,それらの卒業生には看護婦(士)の国家試験の受験資格が得られる機関が多い.
さらにそのような教育機関の新設にむかってのカリキュラム構成と,さまざまな伝統を持つ機関におけるカリキュラムを年次ごとに評価し改良していく場合とでは,また異なる.しかしどのような場合にも,省略することのできない手続きや考え方があるのではなかろうか.それはいったい何なのか.これが今回から数回にわたって考えてみたい点である.
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