特集 コミュニケーション能力と倫理
総合看護学実習の取り組み―臨地実習の事例から看護倫理を考える
宮地 真澄
1
,
大町 弥生
1
1藍野大学医療保健学部看護学科
pp.133-136
発行日 2008年2月25日
Published Date 2008/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100861
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はじめに
2009(平成21)年度から導入される,看護基礎教育の新カリキュラムの特徴として,コミュニケーション能力を高めることが組み込まれている。また,統合分野では「看護の統合と実践」として,基礎的な知識と技術を統合し,臨床の実務に近い環境で看護を提供する方法を学ぶことを目的とした科目が新設される1)。
本学ではすでに,看護実践能力の向上を目的に,看護の基礎的知識・技術・態度を統合するための総合看護学実習を導入している。総合看護学実習は,成人看護学実習II(3~4年次配当,5単位)のなかに位置し,3単位の慢性期の看護臨地実習と,2単位の総合看護学実習からなる。期間は4年次の領域別実習が終了した後の6月に2週間で,病棟での管理実習(1週間)と看護倫理に関する課題に取り組む実習(1週間)を行っている(表1)。この,看護倫理に焦点をあてた,後者の取り組みについて報告する。
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