特集 カリキュラム改正手続きをスムーズに行う―看護教育の質向上をめざして
第3部 教育課題への挑戦
看護技術力の強化をどう図るか―「基礎看護技術」の再構築
吉田 文子
1
1東京都済生会看護専門学校
pp.54-57
発行日 2008年1月25日
Published Date 2008/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100846
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2004年の「新卒看護職員の早期離職等実態調査」(日本看護協会政策企画部)の報告書によると,新卒看護職員が仕事を続けていく上での悩みの上位3位は看護技術に関することが占めており,看護基礎教育における看護技術力の改善が指摘されている。看護基礎教育を修了して,臨床現場で一人前の看護師となるまでには,ある程度のオリエンテーション期間が必要である。
米国には,看護基礎教育の最終学年の長期休暇(2セメスター式の,セメスター間の休み)の間に病院でRN(看護師)とプリセプター契約し,学生の身分のまま,RNの免許を借りるような形で実習する制度があり,それが自分の看護技術力を最終評価する機会になっている。また,卒業後は,各施設が数週間を費やして徹底した新人看護師へのオリエンテーションを実施している。
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