特集 データマネジメントで変わる病院
看護の質向上を図るデータマネジメント
川本 利恵子
1
,
岩澤 由子
2
1公益社団法人日本看護協会
2公益社団法人日本看護協会 看護開発部 看護情報課
pp.44-48
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210000
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●日本看護協会では,ベンチマーク評価を通じて看護管理者のデータマネジメント力の強化を図る事業として「労働と看護の質向上のためのデータベース(DiNQL:ディンクル)事業」に取り組んでいる.2015年度は521病院3,989病棟が参加している.
●地域における自施設の役割を明確にし,強みをいかした経営戦略を構築するためには,医療・看護の質を客観的に把握し,さらなる質向上を図ることが重要である.データに基づいたマネジメントを組織に根付かせるための道具のひとつとして,DiNQL事業が戦略的に活用され始めている.
●データは,たとえ正しいデータであっても解釈を誤れば,誤った情報として独り歩きするリスクを併せ持つ.データマネジメントは,多面的な視点でデータを読むとともに,データ(数字)だけでは表現しきれない,データの裏にある現実への理解が何よりも重要である.
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