焦点 再び,人工呼吸器取り外し問題について考える
4.人工呼吸器の製品供給とサービスに携わって
浦島 貢
1
1フジ・レスピロニクス株式会社
pp.436-440
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100669
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私の仕事
フジ・レスピロニクス株式会社(以下,当社)は,人工呼吸器を中心とした呼吸療法機器の専門企業です。特に,鼻マスクを介した非侵襲的人工呼吸療法(以下,NPPV)や,退院後の人工呼吸療法を行う在宅人工呼吸療法事業,また最近広く話題になっている睡眠時無呼吸症候群(SAS)の在宅治療装置(シーパップ装置)事業を通して,全国の医療施設,介護施設,在宅療養中の患者および家族の皆様とお付き合いをしています。
私自身も当社で人工呼吸器販売に携わって15年になります。その間,在宅人工呼吸器を中心に仕事をしてきました。人工呼吸器を供給する立場にあるわれわれは,他の製品同様,基本的には自社製品を医師にPR(営業)し,販売することで日々の糧を得ています。ですから,表面上はわれわれのお客様は医師を含めた購入決定者になります。しかしながら,それが治療装置であるがゆえに,本当のエンドユーザは使用する(装着する)患者であることを忘れてはいけません。
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