焦点 再び,人工呼吸器取り外し問題について考える
3.在宅での終末期のあり方―訪問看護師の立場から
伊藤 文子
1
1調布市医師会訪問看護ステーション
pp.431-435
発行日 2007年5月25日
Published Date 2007/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100668
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はじめに
私たちの訪問看護ステーションのある調布市は,東京都下にある人口約21万人の田園風景がまだ少し残っているところで,高齢化率17.2%ぐらい,国の平均的な高齢者率にほぼ近い市です。調布市医師会訪問看護ステーション(以下,当ステーション)は,1995年2月1日に開設され,今年で13年目に入りました。
当ステーションの沿革は表1に示しました。現在,中重度の患者を多く受け入れ,介護支援専門員として,訪問看護師として,医療依存度の高い患者の療養生活を支えています。依頼される先は,大学病院,地域の病院,診療所,包括支援センター,家族などさまざまであり,大学病院へ出向くこともあります。また,家族からの相談も多く,相談時間を十分にとって退院前の調整をしています。
現在,13名のスタッフで,訪問看護の利用者数は約150名,ケアプラン計画者は約120名です。
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