連載 わがままな漫画・7
フェミニズムは無用
横谷 順子
pp.587
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100435
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主夫漫画は読者に受ける。
初めから,家事にマメで,料理上手な男が主人公の相手役だったりすると,うっとりするし,家事無能力者の夫が,ある日突然家事,育児をやらねばならなくなって,あたふたする漫画も,繰り返し手を変え品を変え,描かれているパターンのひとつだ。
けれど「完全専業主夫」は滅多に描かれない。たいていは,主夫をしながらも「小説家」を目指していたり,「司法試験」を目指していたり,なにか,「家事」以外に夢中になるものか,収入になるものを持っていることが多い。これってどうしてだろう? やっぱり男の「完全専業主夫」は,かっこわるいというイメージがあるからだろうか?
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