特集2 女って大変。
本気でフェミニズムを語ってみた
宮子 あずさ
pp.24-30
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100768
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嗚呼、フェミニストを母に持ち
最近自分の写真を見ると、ふとした加減で息を飲むほど母親に似ていて、たまげてしまいます。母は団塊の世代以上の人なら、多くの人に知られている女性評論家&ノンフィクション作家。吉武輝子と言う名で、今も活動をしています。肺気腫(在宅酸素してます)、大腸がん、膠原病、慢性骨髄性白血病と、多くの病気をしょっているので、外出は少し不自由。でも、反戦平和、女性解放にかける熱意は今も健在です。
看護師として働く限りは、自分の母親がどんな人かを語る必要はないのかもしれません。ただ、これが文章を書く段になると、話が違ってきます。私が自己紹介のなかでしばしば母について触れるのは、そうした母に育てられたことが、自分のものの考え方に、大きく影響していると自覚するから。そう、フェミニズム思想を身近に感じつつ成長してきたことが、私にとっては非常に大きなことなのです(注1)。
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