特集1 ナイティンゲール再考
フェミニズムからみるフロレンス・ナイチンゲール
亀山 美知子
1
1彿教大学大学院博士課程
pp.13-16
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901031
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日本の近代において,ナイチンゲールとジャンヌ・ダルクほど称揚された女性は少ない.とりわけ,ナイチンゲールについては,明治の初頭に紹介され始め,現代に至っても一定の評価を受け続けている.それは女性の事業家であり,政治手腕を発揮した女性であり,何よりも「博愛」の象徴としての看護に携わった女性としてであろう.
だが,フェミニズムの立場からフロレンス・ナイチンゲールの足跡を評価する論文等は,日本において比較的少ない.本稿では,ナイチンゲールをフェミニズムの観点で,再評価しようと思う.
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