連載 看護教員の資質向上をめざして 都立看護専門学校における取り組み⑤
トピックス(最新医療事情)・カウンセリング・職場内研修の実施
内糸 ちえ子
1
,
網野 寛子
2
,
林 慶子
3
,
遠藤 由美子
4,5
,
三妙 律子
6
,
雑賀 美智子
7
,
斉藤 茂子
8
,
佐藤 治代
9
,
村杉 登志子
10
1板橋看護専門学校
2北多摩看護専門学校
3松沢看護専門学校
4東京都健康局医療政策部医療人材科
5前南多摩看護専門学校
6広尾看護専門学校
7荏原看護専門学校
8府中看護専門学校
9青梅看護専門学校
10南多摩看護専門学校
pp.582-585
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100434
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はじめに
都立看護専門学校再編整備に伴う看護教員の資質向上への取り組みについて,今回は職務研修の概要と実施結果について報告する。
資質向上プロジェクトでは,看護教員に必要な能力を「教育能力」「看護能力」「研究能力」と規定し,職務研修では,専任教員個々の教育能力・看護能力を効果的かつ効率的に開発することを目的としている。
職務研修はこれまで,都立看護専門学校が合同で実施するカウンセリング研修と,各看護専門学校がOJTとして取り組む教育技法,研究技法の研修が行われていた。
今回,職務研修体系の再構築により,カウンセリング研修は残し,教育技法等の研修はOJTとして実施する職場内研修と都立看護専門学校が合同で行うトピックス(最新医療事情)研修に衣替えした。
多様化する保健医療ニーズに的確に応えられる看護師を養成するためには,看護基礎教育に携わる看護教員が常にアンテナを高くし,日々変化する医療事情を知ると同時に,OJTの機会等を活用して,主体的に学び続ける姿勢が求められる。また,講義のみならず実習という授業を展開するために,学生のレディネスを把握し,実習指導受け入れ調整を行う等,人間関係調整能力も必要とされる。
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