特集 災害看護学構築に向けて・2
私が体験した国際救援活動
金澤 豊
1
1長浜赤十字病院救命センター看護係
pp.218-220
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100235
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昨年の災害から
昨年の正月には,その前の年の暮れに起きたスマトラ沖地震の被害の様子が放映されましたが,まだ記憶に新しいところです。インドネシアのバンダアチェ市街地が津波に破壊され,人が飲み込まれていく様子が映し出され,津波の恐ろしさを改めて感じました。
この津波災害を見て,私は1998年に発生したパプアニューギニアの大津波のことを思い起こさずにはいられませんでした。7月17日に西セピック州バモニ近くでM7の地震が発生し,その10~40分後に,3つの大津波が海岸地帯の村を襲い,死者は3000人を超えました。オーストラリアとニュージーランドの各政府がいち早く数百人規模の救援隊を派遣し,日本政府も被災国の援助要請を受け,JICAが国際緊急援助隊・医療チームを派遣しました。私もその一員として,日本からオーストラリアそしてパプアニューギニアに入国し,チャーター便でウェワクに入りました。
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