特集 災害看護学構築に向けて・2
被災地における看護師の活動
山﨑 達枝
1
1NPO法人 災害人道医療支援会
pp.214-217
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100234
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看護の語源,看護の基礎を学ぶ
1990年5月,死者4万人以上もの大惨事となったイラン地震に国際緊急援助隊医療チーム(Japan Medical Team for Disaster Relief ; 以下JMTDR)の一員として6月22日~7月5日までの2週間,カスピ海沿岸のギラン州ラシュト市内の病院手術室で医療活動に従事しました。私にとって初めての災害医療活動でしたが,当時手術室勤務でしたので,イラン人医師との手術の直接介助でしたが,看護師としてできることを戸惑いもなく被災地で行ったという感じで帰国しました。
翌年の1991年5月20日~6月13日までの3週間,湾岸戦争により,イラクからイランへ流入したイラク在住クルド難民救済のために,JMTDRのメンバーとして医療支援活動に参加しました。派遣先は偶然にも前年度と同じイランでした。この経験がいまも鮮烈で克明に思い出されます。このときに出会った難民の方々から,看護とは何かを教えてもらったような気がします。このことを紙面を借りて伝えたいと思います。
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