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【特別寄稿】
台湾地震発生直後の救援看護活動報告—神戸大学医療救援チームに参加して
A Report of Nursing Relief by Kobe University Medical Team for Earthquake in Taiwan
小田 千鶴子
1
,
広幸 英子
1
Chizuko Oda
1
,
Eiko Hirokou
1
1神戸大学医学部附属病院看護部
pp.54-62
発行日 2000年1月30日
Published Date 2000/1/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200324
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1.はじめに
神戸大学医学部附属病院では、1999年9月21日台湾地震発生当日に医療救援チームの派遣が検討され、チームが結成された。メンバー構成は災害救急医学講座を中心とした医師4名、薬剤師1名、看護婦2名の計7名で、派遣期間は1週間であった。
海外への医療救援チームの派遣というのは、大学病院としてはじめての経験であった。最低限の携行物資と最小の人員ではあったが、現地の方々の協力を得て、医療活動だけではなく、助言、提言活動など多角的な活動を行うことができた。しかし、5年前の阪神淡路大震災の経験から得た教訓が今回の派遣活動に十分生かされたかどうかなど、多くの課題もある。
災害看護学の1事例として、この台湾地震の派遣活動内容の報告とその分析を行うことが、今後このような活動をより効果的に行うために重要であると考え、この報告書をまとめた。
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