特別記事
企業におけるメンタルヘルス活動の日米比較—EAPとJMI
安田 美弥子
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.919-925
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902729
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はじめに
私は昨年12月に,日本生産性本部のメンタルヘルス渡米特別調査団に加わり,アメリカの企業におけるメンタルヘルス活動を視察する機会を得て,10か所以上の優良企業におけるメンタルヘルスの活動を見学し,スタッフの話を聞くことができた。アメリカでの企業のメンタルヘルスの活動はEAP(Employee Assistance Program;雇用者援助プログラム)が担っているが,その活動や目指すものについての知識は,まだ日本では一般化していないと思われる。
日本とは企業の雇用形態が異なり,従業員個人の価値観も異なるアメリカでのメンタルヘルス活動を知るには,産業人,ひいてはアメリカ国民の健康がどのように守られているかについても知る必要があると思われた。そこで乏しい知識ではあるが,理解できた部分だけでも加えて,日本とアメリカの企業におけるメンタルヘルス活動について比較してみた。
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