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日米最近死因趨勢の比較,他
早川 淸
pp.183-187
発行日 1948年7月25日
Published Date 1948/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200325
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米國國務省衞生統計局發表に係る主要死因の死亡率を調査(第1表),日本のそれ(第2表)との比較を試み興味ある差異のあることに氣付いた。
即ち日本に於ける死因の主要なものは結核,腦出血,肺炎,下痢腸炎等であるに反し米國では心臟病,癌,糖尿病等が多い。特に之等の疾患を年度別に見るに米國では年々著しく増加の傾向にある。之れに反し結核,肺炎,下痢,腸炎等日本に於て首位を占むるものは過去米國では著名な減少を來した。日本に多い腦溢血は米國に於てはそれ程でもない。そして日本では心臟病,癌糖尿病等は遙に僅少で殆んど問題となつてゐない。
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