スコープ
日米学会比較
椿原 彰夫
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
pp.527
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107887
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わが国のリハビリテーション医学の発展は,いうまでもなく米国のリハビリテーション医学の影響を受けてきた.すなわち,われわれは米国の現状を見つめながら,新しい治療法と研究を進めてきたわけである.比較的新しいところでは,「脳挫傷のリハビリテーション」,「嚥下障害のリハビリテーション」,「機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation;FES)」,「フィットネス(Physical Fittness)」,「機能的自立度評価法(Functional Independence Measure;FIM)」などがあげられる.次の時代に登場する新兵器は,一体何であるのか?リハビリテーション医であれば,誰しも知りたくなるものである.
日本リハビリテーション医学会学術集会に対応する米国の学会としては,米国リハビリテーションアカデミー(Annual Assembly of the American Academy of Physical Medicine and Rehabilitation)があげられる.そこで,1994年に開催された第56回米国アカデミーを日本リハビリテーション医学会と比較して論じてみたい.数年前からの傾向として,米国ではシンポジウムや教育講演.講習会が多く取り入れられ,専門医の生涯教育としての単位取得が義務づけられている.したがって,一般演題数は234題と比較的少なく,日本の513題を大きく下回っている.
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