調査報告
保健所・町・住民が一緒になって取り組んだ健康づくり(第1報)—由比町昭和生まれ成人期の健康調査
大石 喜久代
1,2
,
平田 唯夫
1,2
,
鈴木 友吉
1,2
,
大滝 伸吾
1,2
,
芦沢 裕子
1,2
,
増田 久仁子
1,2
,
倉石 明子
1,2
,
古牧 さだ子
1,2
,
望月 光雄
3
,
望月 正明
3
,
山脇 清子
3
,
岩崎 真理
3
,
増田 百合子
3
1静岡県保健衛生部医務課
2前,静岡県清水保健所
3静岡県庵原郡由比町保健課
pp.940-945
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902731
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要旨
静岡県では,平成元年度に組織改正があり,保健指導課が新設された。当保健所の保健指導課には,保健婦3名・栄養士2名・事務職員1名・調理士1名が配属された。昭和60年度から実施されていた地域保健強化事業は,平成元年度に健康づくり特別対策推進事業(各地域の特性を踏まえて健康問題に取り組む事業)と名称を変え保健指導課の重点事業として,由比町の保健課職員(保健婦2名・事務職員3名)と一緒に取り組んできた。
平成元年度事業は,由比町の男性の平均寿命が県平均より約2歳低いという衛生指標に特徴があったため,住民の生活の仕方や健康に対する意識をさぐり,健康問題を住民と共有するために,保健委員の協力を得て,健康調査を実施してきた(第1報:由比町昭和生まれ成人期の健康調査)。
この健康調査を町長および各種団体の長や保健委員・食生活推進員に報告したところ「各地区で報告会を開いてほしい」という声があがり,住民報告会(地区懇談会)に保健委員・食生活推進員と共に取り組んだ。地区によっては,地区懇談会にとどまらず継続的な学習会に発展した(第2報:地区懇談会を通して地域における健康づくりを考える)。
これらの第1報および第2報(本誌11号に掲載予定)を報告すると共に,2年間の経過を振り返り,地域における健康づくり事業について考えたので報告する。
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