連載 立川らく朝のヘルシートークウラ噺・12
健康落語誕生記(一)
pp.1088-1089
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902721
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エイズ対策企業懇話会というのを主宰している。これは「企業でのエイズ対策はどうあるべきか」という、企業や行政、あるいはNGOなどの担当者同士の情報交換会で、時には勉強会も兼ねていた。その代表を私が(といっても、らく朝としてではなく、福澤として)やっていた。どうして過去形かというと、世の中のエイズに対する意識の低さがもろに影響して、いまではこの懇話会も残念ながら休会中。それでも数年前は活動も活発で、毎月定例会を開いていたものだ。おいおい、どうしてまたエイズの話なんかしてんの?って、これからの展開に関係があるのよ。もう少し我慢して読んでてちょうだい。
さて、その定例会の後はというと、お決まりの飲み屋での打ち上げ。参加しているメンバーは、ほぼ全員が健康管理関係者ばかり。当時からそうなんだけど、企業のエイズ対策は健康管理畑の人たちが中心になってやっている。本当は人事担当者も関わってなくちゃいけないんだけど、そういう企業は少ないよね。それはともかくとして、つまり、健康について関心の深い人たちばかりで飲んでたというわけ。そこの席で、私が“らく朝”という名前で落語をやっているという話になって、しばし落語の話題。そのうちに健康教育に話題が移り、私が「そうねえ、健康教育って所詮つまんないから、いっそ落語みたいに楽しくできたらいいですよねえ。」
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