連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・53
上方落語が描く病と医者②―チシャ医者(医療は安心か?)
鉄郎
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1NPO法人アットホームホスピス
pp.154-155
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102209
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前回は落語家・桂枝雀の上方落語の世界から綴ってみた.彼の落語は演目そのものだけでなく,本題に入る前の導入部がおもしろい.それは枝雀さん自身のおしゃべりであり,それが楽しみで寄席に足を運ぶ人もいる.
故人となった今,その語りを生で聴くことはできないが,CDなどを聞き比べてみると同じ演目でも公演した地域によって,例えば大阪とそれ以外では導入部も違う.言ってみれば,いい落語家は客によってつくられるようだ.では,いい医者も患者がつくるのだろうか?
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