連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・52
上方落語が描く病と医者①―身体で聴くということ…
鉄郎
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1NPO法人アットホームホスピス
pp.70-71
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102186
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以前,「映画人が見つめる病の世界」について綴ったが,今回は落語から綴ってみる.僕は関西生まれの関西育ちで,落語といえば上方落語を想起する.上方落語とは昔の大阪・京都を中心に語られるもので,東京を中心とするものは江戸落語と呼ぶそうだ.
以前にも書いたが,僕は亡くなった2代目桂枝雀さんのファンで,彼の若い頃からその話法に魅せられた1人である.寝る時もテープレコーダーを耳元に置き,彼の落語を聴いて寝た.まさに落語が子守歌だ.一番好きだったのが(今もそうだが)「池田の猪買い」.ラジオの落語番組を録音したもので,いったい何度聞いただろうか.
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