活動報告
新任研修における事例検討の効果と課題
半澤 節子
1
,
塚原 洋子
2
1長崎大学医学部保健学科
2杏林大学保健学部看護学科
pp.588-594
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902646
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■要旨
本論は,保健師の新任研修において,事例検討をプログラムに取り入れることの効果を明らかにし,今後の研修課題を考察するものである。
研修参加者には,事前に各自の困難事例を検討材料として提出してもらった。その結果,精神障害者の事例が最も多く,新任保健師は精神障害者の事例の展開に困難をきたしやすいことがわかった。また,それらの事例は,子育て,単身生活,家族関係というキーワードにより3つのグループに分けられた。対象区分別・内容別のグループで事例検討を行った結果,研修生は,事例についての課題と援助の方向性を見出し,援助方法を検討し,グループワークの効果を実感し,職場でも事例を相談する意義について学んでいたことが明らかにされた。
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