特集 健康まつり—創意と工夫のイベント
健康まつりの効果と課題
松浦 尊麿
1,2
Takamaro MATSU-URA
1,2
1五色町健康福祉総合センター
2五色町国保五色診療所
pp.787-789
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900461
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■はじめに
昔は病気でなければ健康であると考えられていた.したがって病気の治療が健康対策だったわけである.そこに伝染病対策として「予防」という概念が取り入れられ,それが近年の「成人病予防」まで拡大され,さらに今日では予防するだけでなく,健康度を高めようという試みが広がってきている.行政的には,昭和53年に国から「市町村保健センター」設置等,保健サービスの市町村移管が打ち出されたのに相まって,地方自治体による住民の「健康づくり」事業が活発化していった.広く住民の参加も得て,ということで「健康づくり推進協議会」も各市町村ごとに設置されていった.昭和58年からは「健康な町づくり」事業としてヘルスパイオニアタウン事業が推進され,保健事業に意欲的な町や村ではこの補助金をもとに,住民の健康づくり事業の推進が図られている.
その中心的な事業が保健データのコンピュータによるバンク事業であり,町や村をあげての「健康まつり」の開催である.
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