調査報告
新任保健師向け地区アセスメント研修の開発とその効果に関する研究
奥野 ひろみ
1
,
三輪 眞知子
2
,
上田 真仁
2
,
五十嵐 久人
1
,
高橋 宏子
1
,
山崎 明美
1
,
成田 太一
1
1信州大学医学部保健学科看護学専攻
2静岡県立大学看護学部
pp.430-438
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101601
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
■要旨
新任保健師の質の向上のための地区アセスメント研修を実施した。このプログラムの開発実施および効果判定から,新任期の効果的な地区アセスメント研修のあり方と課題を明らかにすることを本研究の目的とした。
対象はA市新任期1~2年の保健師9名。1年間に4回の集合研修を実施し,その効果と研修の目標指標項目,自己効力感,学びについて自記式質問紙により確認した。
結果,実施直後の目標指標は,実施前に比して高値を示し,6か月後も直後と同様の値を示した。実施直後の自己効力感は,実施前に比して高値を示した。また研修の学びから9つのカテゴリーが抽出された。研修が【地区把握のきっかけ】となり,【地区把握の体験】から【エビデンスにもとづいた受け持ち地区特徴の発見】などが行われた。加えて【グループワークからの学び】が効果的であり,保健師の【やる気の創出】につながっていた。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.