Japanese
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特集 CKD-MBD ―進歩と革新
リン,カルシウム,PTHの管理
テナパノルの臨床効果と課題
Efficacy and clinical issues of tenapanor in dialysis patients
吉田 理
1
YOSHIDA Tadashi
1
1慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センター
キーワード:
リン
,
慢性腎不全
,
透析
Keyword:
リン
,
慢性腎不全
,
透析
pp.669-673
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001886
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はじめに
慢性腎不全において,高リン血症は血管石灰化を進行させ心血管死を誘導する病態として重要である。これまでの高リン血症治療薬は,消化管内で薬剤がリンと吸着してリンを便中に排泄する作用機序であったのに対して,2024年2月にわが国で使用可能となったテナパノル(商品名フォゼベル®)は,消化管から血液へのリン吸収を抑制する新たなメカニズムをもつ薬剤である。本稿では,テナパノルの臨床効果と課題について述べる。

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