連載 こう書けばわかる!保健婦記録・6
【母子保健活動のなかの記録:Part 2】—“保健の目”と“福祉の目”をケース検討会で統合する
栁澤 尚代
1
,
臺 有桂
2
,
長江 弘子
3
,
酒井 昌子
3
,
福田 千里
4
,
斉藤 夕子
5
1新潟青陵大学看護福祉心理学部看護学科
2順天堂医療短期大学看護学科
3聖路加看護大学看護学部看護学科
4杉並区高井戸保健センター
5杉並区高齢者在宅サービス課
pp.512-520
発行日 2002年6月10日
Published Date 2002/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902634
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各地で「児童虐待防止ネットワーク会議」が開催されるようになり,都道府県レベル,市町村レベルの連携システムが整いつつあります。東京都児童相談所は過去の虐待事例を分析し,虐待防止ネットワークは,虐待事例の問題解決だけでなく,育児支援機関としても大きな効果が期待でき,地域の子育て支援の中核会議として位置づけることが重要であると提言しています1)。
しかし,ネットワーク会議の実態は,地域によってさまざまなようです。事例提出用紙や会議録を整備してネットワーク会議が十分に活用されるよう工夫している自治体もあれば,そのようなツールがなく,事例提供者の力量によってシステムが果たす役割に差が出てしまう会議もあります。まだ,多くの自治体が試行錯誤しながら進んでいる段階といえそうです。
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