連載 こう書けばわかる!保健婦記録・4
【精神保健相談の記録:Part 2】—サマリーは連携・協働を促進するツール
栁澤 尚代
1
,
福田 千里
2
,
斎藤 夕子
3
,
長江 弘子
4
,
酒井 昌子
4
1新潟青陵大学看護福祉心理学部看護学科
2杉並区上井草保健センター
3杉並区高齢者在宅サービス課
4聖路加看護大学看護学部看護学科
pp.340-347
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902606
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保健師にとって,長期間1人の対象者へ支援を続けることは珍しいことではありません。なかでも精神障害は,その疾病と障害の特徴から継続的な支援がとても大切です。そのため,精神障害者や高齢者,難病など要長期支援者のカルテは,その記録期間の長さと情報量の多さから,容易に経過が理解できないものとなり,記録そのものが十分効果的に活用されていないのが実状です。
そこで,「精神保健相談の記録:Part 2」では,同職種間・多職種間の連携・協働を促進し,長期間の記録の有効活用を図るサマリー(summary:要約)について検討しました。保健師の記録になぜサマリーが必要なのか,精神疾患患者の記録を例に考えてみます。
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