特集 思春期保健のこれからのカタチ
【活動事例1】演劇をもちいたエイズ予防教育
秋山 弘子
1
,
橘 とも子
1
,
小田 宏子
1
,
向山 晴子
2,3
,
永見 宏行
4
1世田谷保健所健康推進課
2府中小金井保健所保健サービス課
3元世田谷保健所健康推進課
4世田谷保健所
pp.680-685
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902481
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昭和61年度,世田谷区はエイズに関して区民の感染不安の解消と病気に関する正しい知識の普及を図るために,エイズ抗体検査・相談,講演会の実施などエイズ対策事業を始めた。抗体検査および相談は区内の4保健所1保健相談所でそれぞれ月2回行ってきたが,普及啓発の1つである講演会の実績は平成8年度は目標を大きく下回り,パンフレットも成人式に配る程度であった。
平成9年の組織改正に伴い,エイズ対策は1か所に集中化された保健所が中心になって展開することになり,検査・相談も集中化された。現在は週1回の検査・相談を実施し,1週間後に結果を返している。また,カウンセリングの充実のため保健婦の配置を増やした。一方,広報誌やエフエム世田谷を利用したり,区民まつりや予防月間にはエイズPRコーナーを作り,抗体検査の周知やレッドリボンを配布するなど,エイズに関する普及啓発を行っている。世田谷区では他の自治体と異なり,ここ2〜3年検査数は増加している。本稿では,平成12年度に新たに取り組んだ,演劇や性教育を通じてのエイズ普及啓発事業について紹介する。
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