特集 思春期保健のこれからのカタチ
ライフスキル教育の考え方と食生活教育の取り組み
大城 恵里子
1
1沖縄市高齢福祉課
pp.672-678
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902480
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ライフスキル教育のきっかけ
沖縄市では,沖縄市成人保健実施計画の策定に合わせ,これまでの健康教育のあり方を振り返り,平成10年度よりライフスキル教育を基礎とした健康教育を行ってきた。
そのきっかけは,老人保健事業として成人を対象に行ってきた健康教育のなかで,「わかっていても変えられない」という住民の声(行動変容,継続率の低さ)に,健康教育の難しさを痛感させられるとともに,知識中心型の教育方法を再検討する必要性に迫られたことによる。健康教育のあり方に問題意識をもちながら,平成10年1月に沖縄県で開催されたJKYB(Japan Know Your Body)健康教育ワークショップに,沖縄市の保健婦4名で参加したのがライフスキル教育との出会いであった。ワークショップへは,ほとんど何の予備知識もなく参加したが,ライフスキル形成を基礎としていること,指導技術として参加型学習を重視していることなど,目からうろこが落ちるような新鮮な気持ちはいまでも忘れられない。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.