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ピアママカウンセリングは安心感と満足感を与えてくれる—南河内町の「ピアママカウンセラー養成講座」
pp.905-908
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902286
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ピアママカウンセラー養成講座の当日。「こんにちは,よろしくお願いします」と言葉を交わし,小さな手を引いたお母さんたちが続々と保健センターへ入ってくる。2000年9月7日の朝の風景である。その子どもたちを預かり,遊んでくれる託児ボランティアは「フレッシュママ教室」の卒業生だ。皆,全く知らないもの同士だったのに,「フレッシュママ教室」に参加し,まるで昔から知っていた幼馴染みのような,あるいは姉妹のような関係になっている。
託児ボランティアに子どもを預けた母親たちは,不安な様子もなく会場へ入っていく。「ピアママカウンセラー養成講座」に参加した動機を尋ねてみると,「最近,子どもに振り回され,少々疲れてきた。フレッシュママ教室の時のようにリフレッシュできる時間を作り,友達を作りたい」「人と関わり合い,人の話を聴くと前の自分とは違うと感じる」「忙しくて無理かと思ったが,無理な時に参加すると,自分の中にもっとエネルギーが生まれるのではないかと思った。そして自分を信じたいと思ったから参加した」「人間関係のことで悩んでいる。解決するためのスキルを学びたくて」と語ってくれた。参加する動機はさまざまだが,参加者の熱意は共通して伝わってきた。
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