連載 私と読書
若い母親に安心感を与える書—「続おばあちゃんの知恵」を読んで
横山 トヨミ
1
1都立新宿高等看護学院
pp.195
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204682
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私がこの本を手にしてまず考えた事は,"本きち"の主人にもみせてみよう,彼はどんな感想を抱くだろうという事だった。
わが国においては,古来育児や子供の教育は女の役割とされてきた。一般的にどこの家庭でも母親が病気になった時は,おばあちゃんがいて子供の世話をしてくれた。しかし核家族化がすすみ共稼ぎが増加しつつある現代社会においては,その役割分担も変化せざるを得ない。世の男性も否応なく育児,教育に対する認識を持たざるを得なくなってきているのである。
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